ヘルペスウイルスが悪さをすることによって引き起こされるものに口唇ヘルペスというものがあります。口元に水ぶくれが発生している場合は口唇ヘルペスが疑われます。このヘルペスは性病としても知られており、性器ヘルペスというものもあります。ヘルペスはやっかいな病気です。

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トリコモナスの原因と症状は?

細菌

トリコモナスとは、べん毛虫類に属するトリコモナス原虫によって引き起こされる炎症性疾患で、膣や外陰部を中心に発症する性感染症の一つです。
主な感染経路は性行為ですが、それ以外にも衣類や便器、内診や検診台などからも感染することはあります。
ただし42℃以上の熱でトリコモナス原虫は死滅するので、入浴時の感染は稀と言われています。
トリコモナス原虫は膣だけでなく、尿路系や直腸内にも生息している可能性が高いので治療は薬の経口投与が必須です。

男性はほぼ無症状で経過しますが、稀に尿道炎をきたすときがあります。
女性では、性行為を行ってから5日から1ヶ月程度経過してから発症することが多いです。
みられる症状としては、外陰部がかゆくなることのほかにも、悪臭のある黄色や灰色のおりものの増量や膣の発赤などがみられることもあります。

膣から出た分泌液を顕微鏡で観察することで原虫がみられるため、検査は簡単です。
膣内には常在細菌がいますが、それは普段は膣内を酸性にすることで病原微生物の増殖を防いでいます。
しかし、トリコモナス原虫は膣の粘膜に寄生すると栄養素を吸収してしまうため、常在細菌が枯渇してしまいます。
それが原因で膣炎がおこり、膣トリコモナス症を発症してしまうのです。

治療にはメトロニダゾールという薬を経口投与で行います。
またセックスパートナーに対しても治療を行う必要があります。なぜなら男女両方が病原体を持っている可能性が高いからです。
また妊婦さんが感染してしまった場合には、仕方なく膣錠を用います。

メトロニダゾールは胎盤を通過して胎児に移行してしまうのです。
この病気は早期発見、早期治療を心がければ、あまり大きな合併症を引き起こすことはありません。
外陰部の様子がおかしいと思ったら一度、婦人科を受診してみることをお勧めします。
それで検査をして治療すれば、すぐに良くなります。恥ずかしがらずに早めの行動を心がけるようにしてください。

トリコモナスの有名な治療薬には何がある

トリコモナス症の治療薬には先ほど御紹介したメトロニダゾール(商品名フラジール)の他に、チニダゾールの投与が行われます。
これらの治療薬はいずれもトリコモナスのDNA合成を阻害し殺菌的作用を発揮する点では共通しています。
それでは、どのような特徴があるのでしょうか。

メトロニダゾールはフラジールとして販売が開始されて以降、実に50年以上に渡って治療現場で使用されてきた実績がある薬です。
膣トリコモナス原虫を死滅させる効果だけでなく、各種の抗生物質では効果をあまり期待できない嫌気性の細菌にも殺菌作用をもっています。
そのため2007年と2012年にも新たな適応症がくわえられているほどです。
メトロニダゾールにはジェネリック医薬品のアスゾールも販売されています。

チニダゾールはアメリカの製薬会社が開発したトリコモナス症治療薬で、商品名はファシジン。
メトロニダゾールの副作用の問題点に改良を加えた薬品で、人体への安全性を追求して開発が行われました。
重大な副作用が無く、軽微な副作用のみとなっているのが特徴です。
日本ではファシジンのジェネリック医薬品のハイシジンが厚生労働省より認可を受け、医療現場で使用されています。

トリコモナス症治療薬には大別して、メトロニダゾールとチニタゾールが使用されます。
類似した作用を持ちますが、実践的にどのような違いがあるのか。
最も大きいのは、適応症の違いです。適応症とは国が認めている効果のことです。
メトロニダゾールはトリコモナス意外にも幅広い抗菌スペクトラムを持っています。
特にトリコモナス症に併発し易い膀胱炎などの尿路感染症にもメトロニダゾール効果を発揮するわけです。

トリコモナス原虫が原因で性器のかゆみなどの症状を引き起こすトリコモナス症は、性交渉を主な感染経路とする性病です。
検査でトリコモナス原虫が検出されたら、メトロニダゾール等の治療薬を投与すれば十分治癒するので、感染が判明したらパートナーも一緒に治療を受けるのが大切です。